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さくらこ

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リングのなくなった石がつれてきてくれたもの

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一体どこにいっちゃったんだろう?どこでなくしちゃったんだろう?
大事な人にもらった大事な大事な指輪にはまってた石がなくなっちゃった!
毎日気軽につけるものでもないから、なくした場所は限られているはず。
彼は気付いているのかな?
ごめんなさいってあやまらなきゃ。
でも、なかなか言い出せない。
こんなときに間の悪いことに明日は私のとっても大事な記念日。
ステキなレストランでディナーをすることになっている。
私は記念日にはいつも「あの」指輪をはめている。
ああ、さすがに気付かれちゃうかな。
私から言い出さなきゃな…。

乾杯のグラスを合わせたとき、ちらりと私の手を見る視線が私をどきりとさせた。
「あのね…」といいかけた私の言葉をとめてあの人は言った。
「あの指輪だけど、だいぶ傷もついてきたしそろそろリフォームしよっか。石も変えてみよう」
呆気にとられている私を見て優しく微笑みながら、ポケットから宝石箱を取り出し、ぽこっと開いて見せた。
そこには、ダイヤモンドが入っていた。
「この石に付け替えよう。結婚してください」あの人は言った。
まったく、彼には敵わない。
私はにっこり笑いながら、呆れながら、涙をぽろぽろこぼしながら、「はい!」と新入社員みたいな大きな声で答えた。

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最終更新日:2014-04-27 17:20

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